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明智と咲耶の結婚披露宴
第2話 緊急会議の報告

作者 明智光彦さん


可:こんにちは、皆さん。可憐です♥
  前回は、お兄ちゃんから突然の呼び出しメールが可憐たちのもとに届き、
  そして咲耶ちゃんを除くみんなが亞里亞ちゃんのお家に集まったというお話でしたが、
  今回はその内容をみんなにお知らせします。

明:みんな、僕の呼びかけに応じてくれてありがとう。さて、今回の議題なんだが…。
鈴:ちょっと待って。アニキ、どうして咲耶ちゃんを呼ばなかったの?
明:それは…、これから話す内容に深く関係しているからさ。
白:それは…、どういう事ですの?
千:つまり…、…兄くんは……決断…したんだね………?
雛:決断?ねぇ千影ちゃん。おにいたまは何を決断したの?
千:それは……、…咲耶ちゃんと……結婚したい……という事だよ………。
花:えぇっ?お兄ちゃまが咲耶ちゃんと結婚?
明:ははは…、さすがだな千影。よく僕の心を見抜いたね。
千:ふふふ…、……兄くん……、私を甘く見られては……困るよ……。
明:そうだな。何せ、僕の心の波動を読み取れるのは千影ぐらいだもんな。
春:でも…、どうして兄君さまはその様なご決断を…?
明:偶然にも、僕はある事実を知ってしまったからなんだ。
可:ある事実?
明:そう。実は…、僕と咲耶の間に血縁関係はなかったんだ。
鞠:まぁ…。それでは兄上様と咲耶ちゃんは義理の関係だったというのですか?
明:あぁ。それを知って僕は愕然としたよ。それと同時に…、僕の咲耶に対する見方が変わったよ。
四:それは…、一人の女の子としてデスか?
明:その通り。それ故に、僕の心の中は咲耶に対する例えようのない愛おしさが…、
白:今にも溢れんばかりだと、にいさまは言いたいんですのね?
明:そうだ。
鞠:まぁ…。それほどまでに兄上様はお好きだったのですね、咲耶ちゃんのこと…。
春:それにしても…、その気持ちは兄君さま自身でも押えられなかった、…という事ですか?
明:あぁ。それに…、それは今も変わっていない。
  だから僕は考えたんだ。“今の僕が、咲耶にしてあげられる事って何だろう?”と。
衛:あ、あにぃ…。あにぃはそれだけ咲耶ちゃんのこと…好きだったんだね?
明:まぁな。そして…最終的に辿りついた結論というのが…。
千:結婚……、だね……。
明:そうだ。
春:しかし兄君さま、どうして今まで咲耶ちゃんに告白なさらなかったのですか?
明:そりゃしたかったさ。咲耶の目の前で、堂々と…。
花:じゃあ、何でお兄ちゃまは今までしなかったの?
明:怖かったんだ…。
花:え?どういう事?
明:その事を咲耶に言ってしまったら…、咲耶がどこかへ消えてしまうかも知れないと思った…。
  だから僕は、咲耶に言えなかったんだ。“一人の女の子として好きだ”って…。

可:その台詞を言い終わったお兄ちゃんは頭を抱え、小刻みに打ち振るえていました。
  きっと、自分の不甲斐なさと情けなさに泣いていたんだと、今でもそう思います。
  そんな時、四葉ちゃんはお兄ちゃんの肩に手を置き、こう語りかけました。

四:兄チャマ…、たとえ兄チャマが何と言おうと、
  咲耶ちゃんはきっと、咲耶ちゃんらしい答えを返してくれると思いマス。
花:そうだよ、お兄ちゃま。ファイトだよ♥
  花穂いっつもお兄ちゃまから勇気をもらっていたけど、
  今回はちゃんとしたチアとして、お兄ちゃまに勇気を与えられるね♥
亞:亞里亞は、兄やの事が好き♥ でも、ハッキリしない兄やはキライ。
可:そうだよ、お兄ちゃん。頑張ってみようよ。
  可憐も、お兄ちゃんの告白がうまく出来るように、マリア様にお願いしておくね♥
明:…ありがとう、みんな。

可:可憐たちの温かい言葉に、お兄ちゃんはとても嬉しそうでした。そして…、

白:さぁにいさま、そうと決まれば咲耶ちゃんのもとに急ぐんですの♥
明:あぁ、そうだな。
  …待っててくれ咲耶。僕は…、必ず君を僕のものにしてみせるからね。

可:…とまぁこんな感じです♥
  お兄ちゃん、咲耶ちゃんへの告白が成功するといいね♥

〜つづく〜


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akechikun1979@yahoo.co.jp
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