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明智と咲耶の結婚披露宴
第7話 咲耶と可憐の会話

作者 明智光彦さん


鞠:あ…。そう言えば春歌ちゃん、可憐ちゃんに何か渡すものがありませんか?
春:はっ…、そうですわ。白河ことりちゃんから預かった封筒、可憐ちゃんにお届けしないと…。
  …ということでワタクシ、可憐ちゃんのもとに参りますわ。
鞠:お気をつけて…。

一方、咲耶は控え室にて真っ白な花嫁衣裳に袖を通していた。
また、可憐は花嫁となる咲耶の着付けを手伝いながら、彼女の髪を丁寧に梳かしていた。
可:うわぁ…。咲耶ちゃん、素敵♥ これならお兄ちゃんもきっと喜ぶね♥
咲:ありがとう、可憐ちゃん♥
可:あーあ…、可憐もお兄ちゃんと血がつながっていなかったらよかったのに…。
咲:あら、どうして?
可:だって…、もしもそうだったら、可憐にだってお兄ちゃんと結ばれる可能性は、
  じゅうぶんにあったと思うの。そう思わない、咲耶ちゃん?
咲:…そうね。でも、現実はそうじゃなかった。
  だから、可憐ちゃんはそれを恨めしく思ってるのよね?
可:うん…。
咲:でもね可憐ちゃん、私はこう思うの。たとえ可憐ちゃんがどうであれ、
  ダーリンならきっと、いつもと同じように接してくれるんじゃないかって。
可:え?
咲:つまり可憐ちゃんは、ダーリンにしてみたら、とても大切な妹だってことよ♥
可:…そっか。そうだよね?
咲:えぇ、きっとそうよ。
可:よかった。これで可憐もすっきり諦められそう。
咲:何を?
可:お兄ちゃんのお嫁さんになりたいっていう夢。
  これからも可憐、お兄ちゃんにいっぱい甘えちゃおうかなぁ…。
咲:うふふ…。何か可憐ちゃんらしいわね♥
明:(ドアをノックしてから)咲耶、もういいかい?
咲:いいわよ、中に入って!
明:(ガチャ)うわぁ…。咲耶、とても素敵だね。何か…、惚れ直しちゃったよ。
咲:んもぅ、ダーリンったらお上手なんだから♥ そんなダーリンも白いスーツがよくお似合いよ♥
明:あはは…、ありがとう。

〜つづく〜


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akechikun1979@yahoo.co.jp
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