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明智と咲耶の結婚披露宴
第13話(最終回) 永久なる旅路の始まり

作者 明智光彦さん


衛:それでは、最後にめでたく夫婦となったあにぃと咲耶ちゃんの
  今後の抱負について語ってもらいましょう。それではあにぃと咲耶ちゃん、こちらにどうぞ。

衛のアナウンスが終わると、僕たちは舞台へ駆け上がった。
そして、そこに用意されていたマイクを先にとったのは咲耶の方だった。

咲:皆さん、今日は私たちのために集まってくれて、本当にありがとう。
  今まで私は…明智の一人の妹としてお兄様と接してきました。
  私とお兄様の間にある運命の赤い糸を信じながら…。
  でも、私とお兄様の間に血縁関係がなかった事を知った日から…、
  私のお兄様に対して、一人の女としての想いは強まるばかりでした…。
  そして…、そんな私にも人生の転機はやって来ました。
  そう、函館山でのお兄様からの告白…です。うっ…うっ…。

その時、僕は咲耶が嗚咽しているのに気付いた。
そんな彼女に僕はまたハンカチを差し出してあげた。

咲:お兄様からの突然の告白に、最初は戸惑ったけど…、
  でも…、お兄様の真剣な眼差しに…、うっ…、私は決心しました。
  “これからの人生もきっと、お兄様とならやっていける。
  だから…、私はそんなお兄様と結婚したい”って。
  その後、11月22日に私たちは婚姻届を提出し、法律上ではその日から夫婦だけど…、
  私…、いいえ、私たちにとっては…、今日のこの日が本当の旅立ちの日なのです。
  ですから…、ううっ…、これからもこんな私たちを…、
  どうか…、末永く見守ってください…。
  今日は…、本当にありがとうございました。うっ…ううっ…。
明:よく頑張ったね、咲耶。(と、咲耶の肩に自分の手を乗せた)
咲:ダーリン…。うっ、うわーん…。

咲耶はよほど緊張していたのだろう、僕の胸の中で思いっきり泣きじゃくった。

明:皆さん…、本日は本当にありがとうございました。
  僕からもお願いします。僕らの未来を…どうか温かく見守っていてください。
  …さ、咲耶。最後の挨拶をしよう。
咲:うっ…、うっ…。
明:ほら、涙を拭いて。2人でみんなに頭を下げよう。
咲:…うん、分かったわ。

そして僕たちは招待客らに深々と頭を下げると、会場からは万雷の拍手が出迎えてくれた。

衛:それでは、あにぃと咲耶ちゃんの退場です。皆さん、拍手でお送りください。
明:さぁ…行こうか、咲耶。
咲:会場の出口へ?
明:いや…、僕たちの明るい未来にさ。
咲:そうね♥ じゃあ、行きましょうか?
明:あぁ、行こう。
咲:…ねぇ、ダーリン。
明:ん、何だい?
咲:腕、組んでも…いい?
明:いいに決まってるだろ?僕たちは夫婦なんだから。
咲:うん。ありがとう、ダーリン♥

こうして明智と咲耶の結婚披露宴はめでたく幕を閉じた。 明:…咲耶。
咲:なぁに?
明:これからも…よろしくな。
咲:こちらこそ♥ ダーリン、ラブよ♥ チュッ♥

〜おわり〜


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akechikun1979@yahoo.co.jp
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