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明智と咲耶の結婚披露宴
第12話 華やかなる宴

作者 明智光彦さん


咲耶の一言に、招待客たちは各々のテーブルに並べられた料理をほおばり始めた。
Ag亞:兄や、このアイスとってもおいしいの♥
Ag:どれどれ…、あ、本当だ。
神:明智さん家とNORIXさん家の白雪ちゃんの合作っていうのもなかなかいいですよね。
NO:そ…、そうですか?なんか…、白雪の兄として嬉しいなぁ…。(^^ゞ

明:さて…、そろそろ春歌の舞が始まる頃かな?
春:兄君さま♥
明:お、ちょうどいいタイミング。これから披露してくれるんだよね?
春:はい♥ 兄君さまに咲耶ちゃん、ワタクシの舞を是非ご堪能くださいませ。
咲:うん。頑張ってね、春歌ちゃん♥

衛:さぁ、それでは春歌ちゃんによる舞が始まります。皆さん、どうぞご覧ください。

舞台の幕が上がると、舞の衣装をまとった春歌が曲に合わせて舞を舞った。
今回のテーマは、やはり“男と女の恋物語”であった。
男舞の時はきびきびと、女舞の時はたおやかに舞い、2人の切ない恋心を表現していた。
その舞が終わった時、会場には万雷の拍手が沸き起こった。

co:春歌ちゃーん、素敵な舞をありがとう!
ユ千:フフフ……。春歌ちゃんの舞は……いつ見ても……華麗だね………。

衛:さぁ、続いては…、何と、白河ことりちゃんが
  あにぃたちへ歌のプレゼントをするそうです。それではことりちゃん、どうぞ!

衛に紹介されたことりちゃんは、そのまま舞台に上がった。
彼女は『D.C.』内の風見学園では、学園のアイドルとして人気があるのだが、その人気ぶりここでも顕在だった。
“そんなことりちゃんが僕たち捧げる歌というのは、一体なんなのだろう?”
そんな疑問をいだいていた僕に、ことりちゃんはこう語りかけてきた。

こ:明智さん、この度はご結婚おめでとうございます。
明:あ…、ありがとう。ことりちゃん。
こ:そんな私からは、この歌を二人にプレゼントします。可憐ちゃん、伴奏よろしくね♥
可:はい♥

可憐の伴奏につづいて、ことりちゃんはその自慢の歌声を披露した。

咲:あら?この曲、どこかで聞いたような…。
明:これって…ほっちゃんの『be for you, be for me』じゃないか!
咲:え?あぁ、そういえばこれって…。
明:そうさ。これは『ラ○ひなAgain』のEDテーマさ。
咲:でも…、この曲を選んでくれるなんて…。私、何だか嬉しくって涙が出ちゃう。
明:あ…。ほら咲耶、泣いていたら折角の美人が台無しだぞ。
(と言いながら、ハンカチで涙を拭いてあげた)
咲:あ、ありがとうダーリン♥

ことりちゃんの歌が終わっても、可憐の最後の伴奏が残っていた。
そしてその伴奏が静かに終わりを告げると、招待客や明智の妹たちも全員総立ちで拍手した。
いわゆるスタンディングオベーションである。
そんな最高の名誉を受け取ったことりちゃんは、僕に向かってこう言った。

こ:明智さん。どうか、咲耶ちゃんと末永くお幸せに♥

〜つづく〜


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akechikun1979@yahoo.co.jp
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